2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2013'05.09 (Thu)

吹屋ふるさと村 後編

画像をクリックするとアップロードサイズでご覧いただけます。
担当:アル姉 

5/5(日)


こんにちは。吹屋ふるさと村 後編の始まりです。
SCN_0009.jpg
小学校の見学を終えた後、ぐるっと西の端まで移動し、そこから重伝建となっている町並みを東の端まで歩きました。

吹屋町並みについて
前回もチラッと書きましたが、吹屋は吉岡鉱山とベンガラの製造が盛んだった江戸末期から明治時代に形成された町並みです。当時のベンガラ業の旦那衆が相談し島根の石州大工(宮大工)を呼んで家を建て直し、桜・檜・杉・欅・栗などの高級な用材を使ったそうです。木材にはベンガラを塗り込み、瓦は赤茶色の石州瓦が特徴の家々が建ち並びます。1974年、岡山県の「ふるさと村」に指定。1977年には国選定の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。ちなみに選定地区は千枚、中町、下町、下谷の四地区。

まずは千枚地区。
DSC09034.jpg
下町と同じであまり人通りはありませんね。千枚地区に差し掛かるあたりで引き返す方が多いのですが、端まで行ってもそれほど距離があるわけじゃないので勿体無い気がします。ただ、千枚地区は昭和に二度の大火災に遭い、その大半が焼失してしまっています。焼失した千枚西地区は鉱夫が利用する居酒屋や鍛冶屋なんかがあり、鉱山で生きる地区だったと言われているそうです。残っていないのが残念ですね。

DSC09038.jpg
本山山神社。高台にあるので町並みを見下ろすことができます。

DSC09039.jpg DSC09042.jpg
資料館。明治中期の建築で吹屋町役場として使われ、昭和30年に吹屋町が成羽町に合併されると成羽町役場吹屋支所として昭和48年まで使われました。

DSC09044.jpg
アル先生、快調に歩いてますね。

DSC09041.jpg DSC09047.jpg
中町との境は桝形になっています。正面に見えるのはべんがら屋さん。

この枡形を曲がるとそこから東は中町です。
DSC09050.jpg
べんがら屋さんの正面。ベンガラ焼の器やベンガラ染めの和紙、タオルマフラーや傘などベンガラ製品てんこ盛りです。さて、ベンガラベンガラっていうけどベンガラって何よ?ということで少し説明を。

ベンガラについて
ベンガラというのは弁柄、紅殻などと表記される赤色顔料のひとつで、陶磁器の模様書き(九谷、伊万里、薩摩等)や漆器の下塗(輪島・讃岐等)、家具塗装、船舶錆止めなど多岐に渡り使用される高級染料でした。主成分は酸化第二鉄。主原料は緑著(ローハ)といい、銅鉱採掘時銅鉱脈の近くで産出されるもので、このローハがらベンガラが採れるという発見は偶然の産物だったと言われています。ベンガラの精製方法などについては笹畝坑道の近くにベンガラ館というベンガラ工場を復元した施設があるのでそちらをたずねるといいかもしれません。

通りに戻りましょう。
DSC09051.jpg<
中町
通りはベンガラ屋(片山、本長尾、東長尾、仲田)が建ち並ぶ地区でなまこ壁もちらほら。

DSC09053.jpg
旧片山邸。

DSC09054.jpg
石州瓦葺に主屋は切妻造平入。屋号は胡屋(えびすや)。吹屋のベンガラ業の草創期(江戸時代後期)以来、製造販売を行った豪商片山家の店舗兼住宅として建てられ、200年余りにわたり当時のまま現在に伝えられています。町並みの中心的な建造物であるばかりでなく、近世ベンガラ商家の典型例として評価されており、江戸時代から明治にかけての増改築の年代も家相図、棟札などから正確に把握されているそうです。家相図三舗とともに国の重要文化財。入館料大人400円、小中生200円(郷土館共通券)。

DSC09055.jpg
立派な片山邸、ですが・・・アル先生にはどうでもいいことのようです。わんちゃん連れの方が本当に多くてあちこちでコンニチハ。13歳のコーギーの女の子にも会いましたが13歳とは思えないほどしっかりとした足取りで元気そうでした。アル先生もがんばれ~。

DSC09058.jpg
旧片山邸の正面は郷土館。本片山の分家で角(かど)片山とよばれたそうです。入母屋型の妻入り2階建て。

DSC09057.jpg
妻入り、平入りの町家が混在しています。

DSC09059.jpg
本長尾家。屋号は長尾屋。左手に長屋門を備えた切妻型の妻入形式の母屋。それにしても見事なベンガラ格子。吹屋でもっとも古い建物の一つで、18世紀末のものとされています。「さびれゆく街も 翁の願いに槌音高く 生きてかえりおり」という石碑がありました。現在は喫茶店になっています。

DSC09066.jpg DSC09072.jpg
お、アル姉お目当ての長尾醤油店さん発見です。創業文政9年(1826年)、店舗裏に工場を構え昔ながらの製法でお醤油を作っています。お醤油にも惹かれたのですが、お店の方とお話をしつつ笹畝坑道で目にした「大典白菊」の本醸造「白い瀬」を購入。白菊酒造さんは岡山県高梁市成羽にある蔵元さんです。

DSC09067.jpg
アル姉がお酒を物色している頃、お外では猫しゃんがゴロゴロと気持ちよさそうに転がっていたそうです。

DSC09073.jpg
右手のベンガラ格子の建物は吹屋郵便局です。左手には小学校へ向かう分岐があります。

DSC09074.jpg
お、ボンネットバスだ。吹屋巡回に便利との話でしたが、駐車場が充実しているため自家用車と徒歩で十分。素直に乗ってみたいと思う方や雰囲気を味わいたいという方以外は乗らないのかもしれません。何度もすれ違いましたがほとんど乗客はいないようでした。

DSC09078.jpg
郵便局前から中町西を振り返ってみました。気付けばけっこう人がいるじゃないですか。

DSC09079.jpg DSC09081.jpg
ふくろうというお店の前にあったふくろうさんを見て、「これはミミズクだ」とアルパパ。フクロウとミミズクの違いってよくわからないですよね。どっちもフクロウ目フクロウ科だしこの際一緒でいいじゃない(笑)

DSC09080.jpg
二億年前の成羽の化石って何だろう、麻田百貨店さんです。中町に入ってすぐのところにあったべんがら屋さんと麻田百貨店さんは合資会社のようです。

DSC09083.jpg
中町~下町(東を向いて撮影)。ゆるやかな坂になっているのですね。

DSC08961.jpg
前回の記事で紹介した下町通り(西を向いて撮影)。下町は鉱山で働く人や、旅館、馬蹄工場、小間物屋など商売をされていた家が多く建ち並ぶ地域だそうです。もう一箇所下谷と呼ばれる地域が重伝建に選定されていて、このメインストリートからは少し離れた場所にあります。また機会があれば行ってみたいですが今回はこのまま駐車場まで戻り町歩き終了です。

わずが2キロちょっとの距離なので人間の足だと歩き足りない感じですが、11歳になったばかりのアル先生にはどうだったのでしょうか。とりあえず途中でへたり込むこともなく何とか無事に戻れたので安心です。

さぁ、帰る前に寄らなくてはならない場所があります。それがこちら。
広兼邸
DSC09102.jpg
吹屋中心部より3キロほど南に位置します。

中野村大野呂の庄屋で二代目元治は小泉銅山と本山鋼山(ローハ製造)の経営に参加し、巨万の富を得て、山を切り開いた台地に豪壮な邸宅を建てました。城郭のような石垣と母屋・土蔵3棟・桜門・長屋は江戸時代の文化10年(1810年)に、離れは大正時代に建設されました。781坪の敷地には、98坪の母屋、35坪の離れ座敷、31坪の長屋、46坪の土蔵など全56部屋があります。 庭園には水琴窟も設置される豪華さ。

あれ?どこかで見たことあるな~。という方もいるかもしれません。昭和52年(渥美清主演一)と平成8年(豊川悦司主演)の映画「八つ墓村」では田治見邸として、また平成2年の片岡鶴太郎によるドラマ「獄門島」でも分鬼頭邸として、この広兼邸がロケ地に使われました。

お時間に余裕があれば内部の見学も是非どうぞ。入館料:大人300円・小中学生150円。以前にも来たことがあるしアル先生もいるので我が家はもちろんスルーです(苦笑)

DSC09089.jpg
ちなみに駐車場はこんな感じでかなり大きめ。近くには野菜などを売っているおばあちゃんの店、お土産や喫茶のあるベン・カフェ・べんがら茶屋さんなどがあります。

DSC09094.jpg
べんがら茶屋さんからパシャ。個人の家とは思えないスケールですわ・・・。個人宅に楼門なんか要らないでしょ~(笑)。この広兼邸も立派ですが、ふるさと村中心部から西へ行くと西江邸という、本山鉱山を開抗しローハとベンガラの生産を行った豪商のお宅があります。敷地は約3000坪、部屋数は41部屋というからこれまた個人宅ではありえないスケール。

P1030699.jpg P1030697.jpg
滞在時間は4時間程度でしょうか。ベンガラ染めのハンカチと大典白菊をお土産に吹屋観光は終了となりました。今回は重伝建の下谷地区や西江家には行かなかったのでまた来てもいいかなーと思います。倉敷から近いし駐車場もばっちりだしね~。

にほんブログ村参加中。応援感謝です
にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ にほんブログ村 旅行ブログ ペット同伴旅行へ
スポンサーサイト

テーマ : ワンコとおでかけ - ジャンル : ペット

21:32  |  岡山  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

★ただいまー

アル姉さん、やっと復調してきまっした。ネットの世界に
やっと帰って来ました。

アル姉さんも、引越の記事からUPが止まってたので
調子悪いん?と少々心配していましたが、お元気そうでホッ。

20台後半から30代前半、毎週末井倉洞付近でカヌーを
していたので、吹屋ふるさと村の看板はよく見かけ
何度か行きかけたのですが、未だ辿り着けません。

アル姉さんの記事を読んで、行った気分で我慢です(o^。^o)
えいじょう(おかやん) | 2013年05月10日(金) 23:45 | URL | コメント編集

★もう、次の記事が楽しみです。

 アル姉さま、記事楽しく拝見しました。

今年は、出雲大社の大遷宮もあり、クルマ旅には
良い年ですね。次の記事も楽しみにしております。
                    黒爺
neneaileon(黒爺) | 2013年05月11日(土) 07:25 | URL | コメント編集

★えいじょうさんへ

◆えいじょうさん
こんばんは、お久しぶりです。
お嬢さんの合格発表の記事を拝見して以降ご無沙汰してしまっていましたが
私が引っ越しでバタバタしている間に復帰なさっていたんですね。
おかえりなさい^^
お元気そうでうれしいです。

私のほうは体調はぼちぼちでしたが
家具を新調したり山のような2軒分の家具とゴミを処分したり
新居・・・と言っても数年前まで祖父母が暮らしていた家なので掃除も必要だったりで
インターネットをする気力はなかったです(苦笑)

記事だけで行った気にならず是非吹屋に行ってみてくださいませ~。
とは言えあと一ヶ月もすれば梅雨になり、
暑い暑い夏が来るのですね。
旅行シーズン逃しちゃった感いっぱいだぁ。
アル姉(犬沢ゆう) | 2013年05月11日(土) 22:00 | URL | コメント編集

★黒爺さまへ

◆黒爺さま
出雲大社の大遷宮祭が始まりました。
TVで見ていたらすごい人出で・・・
10日の夜は1万2000人も参拝者が集まったそうですよ、ひえ~。
これから一ヶ月ほどは奉祝行事も行われるので
アル一家はもう少し熱が冷めてから行こうかと話しております。
しかしながらそうこうしてると梅雨に入り、
やがてアル先生に厳しい夏になってしまうのですねぇ。

一番旅行にいい時期を引越しで逃してしまったかしら(苦笑)
アル姉(犬沢ゆう) | 2013年05月11日(土) 22:04 | URL | コメント編集

吹屋ふるさと村、いいところですね。
私たちから見ると異国情緒を感じます。
というのは中部地方ではベンガラ色の屋根も格子も
全く見ることができないといっていいくらい珍しい色調です。
そんな町並みというのはまるで外国です。
以前、岡山地方を走った時、瓦の色の違いに驚きました。

こうした景色にとても惹かれます。

また、広兼邸の豪勢さにこれまたびっくり。
世に豪商は数あれど、ここまでの家を建てた人は少ないのではないでしょうか。
それよりすごい西江邸もぜひ見てみたいものです。

いずれにしても吹屋ふるさと村。
ぜひ行ってみたい場所になりました。
mametaro | 2013年05月23日(木) 10:46 | URL | コメント編集

★mametaroさんへ

瓦の色というのは地方で特色がありますよね。
私は北陸に行ったときに黒い瓦の多さにびっくりした覚えがあります。
山陰地方によく行くので石州瓦自体は珍しいと思わないのですが
さすがにベンガラ格子や壁など何もかもが赤いのには驚かされます。
今回俯瞰した写真がまったくなくて申し訳ないのですが
吹屋の町並みを見下ろした景色も本当に素晴らしいのです。

広兼邸は子供の頃からよく目にしていたのであまり疑問に思ったことがなかったのですが
今回改めて、個人の家でこの規模はないわ・・・と軽く退くほど驚いてしまいました(苦笑)
さすがに内部の記憶があやふやなので
今度行くことがあったら中に入ってみたいと思います。

mametaroさんも是非^^
お隣の真庭市勝山と合わせて岡山のおすすめの町並みです。
アル姉 | 2013年05月24日(金) 23:39 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://alking.blog12.fc2.com/tb.php/273-1b8cfc30

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |