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2012'12.28 (Fri)

長崎旅行 平戸(11/23)

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11/23(金)
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三日目は西海市も佐世保市も素通りしていきなり平戸まで行ってしまいます。佐世保周辺なんて観光地いっぱいなのに、ハウステンボスもあるのに!何だか勿体無いですよねー。

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途中、佐世保の手前でなんだかわからないまま有料(200円)の新西海橋を渡ってしまいました。あちらに見えるのは、1955年(昭和30年)につくられた昔からある西海橋。新西海橋なんて存在自体知らなかったのですが2006年3月5日に開通しているのですね。

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西海橋を渡りながらキョロキョロ。針尾の電波塔発見。

道の駅夕陽が丘そとめを出発して平戸に到着するまでに2時間半ほど要しました。長崎の国道ってけっこうしんどいです。

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平戸観光と言っても今回私たちが観光するのは北部のわずかなエリアで、観光の拠点は平戸港交流広場という駐車場です。以前は車でちょちょいっと観光してしまったので今回は自分の足で頑張ります。この駐車場は基本無料ですが、管理人さんにナンバーを報告しなくてはなりません。2時間半を目安に戻ってきてくださいと言われましたが2時間以上が無料ってなかなか良心的です。しかも観光案内所にはたくさんのパンフレットを置いてあったりガイドさんが観光アドバイスをしてくれたりと至れり尽くせり。地図の青いルートを徒歩で回り、最後に車で平戸城へ行くことにしました。

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平戸港交流広場にあるジャガタラ娘の像。島原の乱からまもなく江戸幕府は、オランダ・イギリス両国人と結婚した日本人女性とその子供たち(混血児)すべてをこの平戸からバタビア(今のジャカルタ)へ追放してしまいました。日本へ一生戻ることを許されなかった32名の婦女を偲んで作られた像だそうです。

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オランダ塀。ここ平戸は400年ほど前、日本で最初の西洋貿易港としてイギリスやオランダとの交流が始まった港町。オランダ塀は1609年に設置されたオランダ商館や倉庫、火薬庫、病室等の目隠しとして、また延焼などから守る為に作られた塀です。

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オランダ井戸。これも商館の遺構のひとつです。大小二つの井戸があり、大きな井戸は屋外からの水汲み用、小さな井戸は、商館の屋内から調理等に用いたそうです。

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オランダ埠頭。石段が残されているだけですが400年前にここで東インド会社(オランダ商館は、東インド会社の日本における出先機関)所有帆船の荷降ろし、積込みが行われていたのだと思うとなんだか感動します。

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オランダ商館倉庫跡。オランダ商館は1609年に平戸に設置され、鎖国政策の為1641年には長崎の出島へ移転しました。ここはそのオランダ商館の倉庫を復元した建物で内部は資料館になっています。2011年9月20日オープンしたばかりのとても綺麗な建物でした。
料金は大人300円、小中高生200円。アル先生がいるので外観を楽しむだけになりました。

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2階へ荷物を出し入れするための巻き上げ機。

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一見ただの花壇なのですが、実はオランダ商館が出島に移転した跡地に築かれた「御船手屋敷」の石塀。

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引き返してさきほどのオランダ塀沿いに上っていきます。商館が出島に移されるまでこの塀の東側にオランダ商館があったのですねぇ。階段が多いのでアル先生は大変・・・というか交代で抱っこする人間が大変。

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ジャガタラの道と名づけられた高台の小路。

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ジャガタラの道からは平戸の街を一望できます。遠くに見える教会、あそこまで歩くのかぁ・・・と少し気力が削がれ気味のアル姉。本日は風邪の具合があまりよくありません。平戸城も良く見えます。さすがにあそこまでは歩けないので車だなーとぼんやりと思いました。

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素直に下の車道を歩けば良かったかしらと、歩いてきた道を振り返って思いました。

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松浦史料博物館。平戸藩主松浦家の屋敷を利用した歴史史料館。
大人500円、中人300円、小人200円。

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六角井戸。西洋貿易が行われるより前、明との貿易が行われ多くの明商人が平戸に定住していました。この井戸は明の様式ではないかということです。

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樹齢400年の大そてつ。

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あと一息で教会というところで目の前に立ちはだかる階段。今まで出一番長いので三人で交替してアル先生を運びます。アル姉力尽きてぐったり・・・。

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やっとの思いで到着した聖フランシスコザビエル記念教会。地図を見ていただけるとわかりますが立派な駐車場がありますので坂を登るのが辛い方は素直にお車で。

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もともとは「カトリック平戸教会」という名前で1931年に建てられた教会です。1971年に教会脇に「ザビエル記念像」が建立され、教会の名称が「聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂」と呼ばれるようになりますが、近年正式名称を「平戸ザビエル記念教会」と改めたそうです。ややこしいねぇ。

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内部。そして後ろから。

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続いては・・・教会の裏の階段を降りていきます。

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ここがけっこう長い。

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振り返るとこの景色。実はこの道は平戸市の代表的な景観になっている「寺院と教会の見える風景」として有名。教会の下には正宗寺・光明寺・瑞雲寺などの寺院が建ち並んでいるのでこのような風景になります。

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絶好の撮影スポットから微動だにしない二人組のご婦人がいらっしゃったのでこのあたりで妥協。

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幸橋。平戸市役所の前の鏡川に架かる石橋で、別名オランダ橋とも呼ばれます。オランダ商館が築造した石造倉庫の技法によって造られたと言われ、これが別名「オランダ橋」の由来となっています。

その他。
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英国商館があった場所の周辺は英国商館通りという名前がつけられています。

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江戸時代初期に徳川家康に外交顧問として仕えたイギリス人航海士ウィリアム・アダムス氏は初めて日本に来たイギリス人でした。平戸にも1613年(慶長18)に来航しており、オランダ商館の設置に彼の存在が大きく影響したと言われています。 日本名は三浦 按針(みうら あんじん)。1620年(元和6)平戸にて病死。

以上を見て回るのに2時間半近くを要しました。アル姉駐車場に戻る頃にはすっかりヘロヘロです。このあと町のお弁当屋さんで買った手作り弁当で腹ごしらえをして平戸城へ。
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お城の周囲に何箇所か駐車場があります。

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方啓門から登城です。

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亀岡神社。かつての平戸城本丸跡。寛永8(1631)年、平戸藩藩主松浦棟が祖霊4柱を平戸城内の霊椿山に祀ったのがはじまりとのこと。

平戸城は別名「亀岡城」と言います。安土桃山時代の末期に松浦鎮信によって築かれましたが一度破却され、江戸時代中期になって5代藩主松浦棟(三十代 雄香公棟)のとき再建。再建にあたっては山鹿素行の軍学に沿って縄張りがなされ、平山城では唯一の山鹿流による城郭となりました。天守は上げられず、二の丸に建てた3重3階の乾櫓をその代用としていたということです。明治4年の廃藩置県によって廃城となり、翌年には現存する狸櫓と北虎口門(搦手門)を残し、城の建物は解体されました。

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復元された乾櫓。

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こちらも復元された地蔵坂櫓。

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狸櫓。本来は多門櫓という名前でした。櫓の修理のために床板を全部はがしたところ、狸が化けて出たため狸櫓と呼ばれるようになったそうです。現存遺構の1つ。内部はなぜか江戸時代の農機具の展示室に・・・。

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平戸城のもう1つの現存する遺構(1707年に完成した旧亀岡城当時のもの)、北虎口門です。北虎口門は櫓門形式で搦め手口にあたります。

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北虎口門と狸櫓。

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反対を向くと北虎口門と復元された地蔵坂櫓。

北虎口門近くの北虎口書院跡が受付となっていて天守へ行く場合はそこで料金を払います。
大人500円、中人300円、小人200円。

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実は平戸城も日本の城100選の1つでして、島原城には入らなかったのでここで入っておこうかなと皆で天守まで登城することにしました。まぁ、模擬天守なんですけどねぇ・・・。

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こちらが天守閣。昭和37年(1962年)に平戸市が建てた模擬天守3重5階鉄筋コンクリート造の模擬天守で、同時期に見奏櫓・乾櫓・地蔵坂櫓・懐柔櫓も復元されました。

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天守内は資料館になっていて環頭大刀や北虎口門の木製の扉などが展示されています。

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オランダ商館倉庫跡が見えます。

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天守からの眺めが良かったので入って損はなかったかなという気になりました。

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天守から見た見奏櫓と懐柔櫓。見奏櫓内部は平戸中野焼の展示室になっていました。

それほど長居したつもりはなかったのですが気付けば15時前。この日の車中泊地はお隣の佐賀県は伊万里です。風邪の寒気がぶり返したアル姉はお風呂は諦め、道の駅に着くまでひたすら眠りこけていました。本当は白磁の湯に入る予定だったんだけどなぁ・・・。

平戸は一回の記事で済ませてしまったので詰め込みすぎた感じ否めませんが、長崎で力尽きたのよぅ~(苦笑)。次回は道の駅伊万里ふるさと村の紹介になります。


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Comment

今回のレポはいつもに増して気合が入ってますね。
量もさることながら、内容もすごいです。

西海や佐世保をウロウロして、行きたかったのにパスしてしまったのが
この平戸です。とっても勉強になっちゃいました。
オランダの影を残した建物が残っているのは分かりますが、
正直な感想は、意外に地味なものが多いですね。
時代がうんと古いからなんでしょうか。

ここも長崎みたいに坂が多いんですね。
ある先生は坂道が苦手なんでしょうか。みなさんご苦労様です。
写真みるとやっぱりアル先生、少しダイエットした方がいいのでは?(笑)

寺院と教会の見える風景、素晴らしいですね。
感動です。しかも、写真のアングルもいいですね。
これ見ただけで行かなかったことを悔やんでます。
小樽でも教会と寺院は同時に見ることができる場所があるけど・・・。
失敗したな〜。

さらに、平戸城もなんだか地味ですね。
平戸は派手なところはないのかな。
長崎市内もいいけど、この付近もいいところいっぱいですね。
mametaro | 2012年12月28日(金) 22:52 | URL | コメント編集

★mametaroさんへ

◆mametaroさん
年内に何とかレポを終わらせようとした結果詰め込みすぎになりました。
本当は二回くらいに分けて丁寧に紹介したかったんですけどね。

mametaroさんご一家が観光した西海・佐世保を素通りして
我が家は平戸観光になりました(笑)
おっしゃるとおり観光地としてはカラーが弱いというか地味かもしれませんね。
でもとても落ち着いた雰囲気ですし地元の方々も親切でいい場所でしたよ^^
教会と寺院の見える風景は前回訪問時には見落としていたので
ちゃんとこの目にも焼付けて写真に収めることができたので満足しています。

平戸は坂というか階段が多い印象でした。
坂道はそれほど苦手ではないし
階段も本人はその気で行けちゃうこともあるんですが
病院の先生からも階段禁止令が出されているので抱っこの刑です(笑)
きっとまめちゃんなら颯爽と駆け上がるんでしょうね。
アル先生、実はすこーしずつダイエット成功してます★

平戸城、子供のときは立派だなーって思った記憶があるんですが
模擬天守は非常にこじんまりとしていて可愛らしかったです。
でもこの平戸藩、松浦氏と言えば!!
明治天皇の祖母でもあり、
明治・大正天皇の乳母役としてご活躍なさった中山愛子様が
平戸藩主松浦清の11女ということもあり
非常に由緒正しいお家柄なんですよね。
本文に書きそびれてしまいましたが
明治天皇や中山愛子様に関する資料も展示されていました。
アル姉(犬沢ゆう) | 2012年12月29日(土) 21:56 | URL | コメント編集

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