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2012'05.29 (Tue)

南九州旅行【五日目その弐:知覧】

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関連記事:南九州旅行【一日目:日南海岸まで730km】 【二日目:都井岬・佐多岬】 【三日目:桜島】 【四日目:霧島・えびの高原】 【五日目その壱:指宿・枕崎


5/2(水)
五日目その壱:指宿・枕崎の続きになります。
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ルートとしては、ここのD:枕崎の火之神公園からです。

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枕崎で運転を交替して知覧へ向かう道中、鹿児島県道34号枕崎知覧線という県道を利用しました。この道の沿線には延々と緑の茶畑が広がっているので走っていて本当に気持ちが良いです。

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知覧町に入ってしばらくすると、等間隔に並んだおびただしい数の石灯籠が目に飛び込んできます。後ほど訪れる予定の知覧特攻平和会館周辺の道路に建てられた石灯籠で、全国の有志からの浄財で沖縄戦で散華された1,036名の御霊を祀っているのだそうです。当初は1,036 柱の灯篭を建てる計画でしたが、今も申し込みが途切れることがなく1,036柱を超えて増えているとか。

知覧武家屋敷
実は枕崎からアプローチすると武家屋敷より特攻平和会館のほうが近いのですが、今回は武家屋敷を先に見ることにしました。
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車は市役所西の有料駐車場に停めました。有料で一時間200円。以降30分毎に50円。他にも駐車場が何箇所かあり、その付近には知覧武家屋敷庭園の入園料取扱所が設置されています。入園料は大人500円・小中学生300円。7つの庭園の共通券になっています。

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薩摩藩は鶴丸城を内城とし、藩内に113の外城を設けてその周囲に武家集落を造り、人口比で26%もいた武士を各地に分散させました。外城の武士は半農半士の生活をしていたそうです。知覧は薩摩113外城の一つで、知覧島津氏(佐多氏)の私領地でした。薩摩の小京都と呼ばれる美しい町並みにはあわせて七つの池泉式庭園と枯山水庭園が点在していおり、18.6hが伝統的建造物群保存地区に選定されています。中心部を走る独特の意匠をした生垣の城馬場通りは日本の道100選のひとつでもあります。

さて、庭園の共通券も買ったしいざ庭園見学へ。南西から北東へ順番に見て行きます。上の地図だと左から右ですね。庭園の詳しい説明などは省略したいと思います。詳しい紹介は南九州市知覧観光協会のこちらのページをご覧ください。

一番最初は西郷恵一郎庭園
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知覧の武家屋敷は、門をくぐるとすぐ目隠し用の屏風岩に突き当たります。くねくね折れ曲がってやっと屋敷玄関につく感じでした。

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庭園はこんな感じ。ありがたいことに知覧武家屋敷群の庭園はペット同伴可です。

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端午の節句中だったからかどうかはわかりませんが屋敷には立派な兜が展示されていました。
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続いて平山克己庭園
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先ほどのお屋敷と同じで目隠しの屏風岩と生垣があります。

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全体的にも部分的にもとても丸く柔らかな印象。

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こちらは城馬場通りから見た生垣。庭園よりもこの生垣が気に入ってしまいました。

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これはメインストリートではない横の小さな路地。2番目の平山克己庭園と3番目の平山良一庭園の間。おそらく観光客はほとんど入っていかないであろうこんな小さな路地も、奥のほうまできちんと垣根の整備がなされています。
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平山亮一庭園
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こちらの目隠しの屏風岩は大きな切石。

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前面にサツキの大刈込みがあり、時期が合えばこの緑のサツキが、ピンクの花で覆われるんですよね。うーん、惜しい。この日は知覧に中学生の団体が来ていて、かわいい女の子たちに囲まれてモテモテだったアル先生、ちょっとお疲れ気味ですか~

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右手、城馬場通りからみた平山亮一庭園生垣。
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武家屋敷群のちょうど中間地点に稽古場跡という碑が建っていました。
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そしてこちらはその向かい側にある二ツ家。
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知覧型二ツ家は おもて(主屋)となかえ(付属屋)をつなげて、そこに小さな棟を付けている家をいい、知覧独特の民家だそうです。現在武家屋敷群の中に2棟の二ツ家が公開されていて中は喫茶店のような感じになっていました。
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佐多美舟庭園
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知覧庭園の中で最も豪華で広い庭園だそうです。

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せっかくなのでアル先生も一枚
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佐多民子庭園
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ちょうど人の出入りが激しいタイミングだったのであまりゆっくり見られず印象が薄いです。
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佐多直忠庭園
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ふー団体さんが途切れて人が少なくなったのでほっと一息。

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佐多姓の三庭園の周辺。
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庭も面白いですが私はこの城馬場通りに面した生垣を見るのが楽しくてたまらなかったですね。

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城馬場通りには武家屋敷庭園だけではなくカフェもいくつかあります。

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高城庵(たきあん)さんでは武家屋敷の中で、藩政時代からのお膳で食事ができます。また二ツ家である高城家住宅の無料公開もされており、団体さんは要予約でこの二ツ家でお食事をいただくこともできるそうです。
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ラスト、森重堅氏庭園
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亀甲城の山麓にある唯一の池泉庭園です。

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池のある庭園だとやっぱり鯉もいるわけで、アル先生が覗いちゃって危ないのです
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最後にメインストリートの写真をいくつか。
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ちなみに知覧のこの城馬場通りはAM10:00~PM4:00の間車両通行止めになります。伝統的建造物群保存地区といえどもちろん多くの方が普通にお住まいになっています。365日、これだけ長時間の車両通行止めは生活には大変不便でしょうね地元の方もこのせいで若い人が住みたがらないのだとおっしゃっていました。

さてさて、知覧武家屋敷庭園の紹介はこんな感じです。武家屋敷自体も素晴らしいし、門と屏風岩そして庭園を見ながら玄関に至るというその道のりそのものが素敵なのですが、写真も少なくちゃんとお伝えできなくて残念です。私は全庭園を拝観できて500円なら全然高くはないしお得だなーと思いました。興味をもたれた方は是非実際に行ってみてくださいね。

特攻平和会館
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さて、この日のラスト、そしてこの旅行のラストでもありメインテーマといっても過言ではありません。

知覧は太平洋戦争(大東亜戦争)末期、大日本帝国陸軍の特別攻撃隊の基地があった場所です。この平和会館では写真、遺書などの遺品約4,500点、特攻隊員の遺影1,036柱などが展示されています。会館の中は撮影禁止なのでこちらの公式サイトなどをご覧いただければと思います。ブロ友のmametaroさん柴犬mametaroのキャンピングカー旅日記:写真が豊富で素晴らしいですよ)のおかげで知ることが出来ましたが、入館時にいただけるリーフレットのダウンロードもできるようになっています。リーフレットのダウンロードはこちら(pdf)

会館内の見学を終えて外に出ると小雨が降り始めていました。公園内にも色々あるようなので少し回ってみます。

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館内に展示されている戦闘機零式艦上戦闘機五二丙型。所謂零戦ですね。外からでも見ることができました。昭和20年5月鹿児島県甑島の手打港の沖約500メートル、水深約35メートルのところに海没していたものを知覧町が昭和55年6月引き揚げたものです。この他に陸軍四式戦闘機「疾風」、陸軍三式戦闘機「飛燕」が展示されていて、それぞれ現存するただ一機の貴重な機体なのだそうです。

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再現された三角兵舎。特攻隊員の半地下式の宿舎。日本各地から集まった隊員たちは、数日後には出撃し沖縄の空に散華されました。

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特攻勇士の像「とこしえに」。近くにはそれを見守るかのように建てられた母の像がありました。

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一式戦闘機「隼」。映画「俺は、君のためにこそ死にに行く」の撮影のために復元されたもの。

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特攻平和会館前の道は桜並木のトンネルの両脇に石灯籠が並んでいました。帰り際この道を通りながらいろいろなことを考えました。

沖縄で特攻戦死した隊員の数は1036名。展示されている遺影の一人一人の顔を見て、遺書を読んで・・・言葉は詰まり、ただただ涙が溢れました。中高校生の頃「きけ わだつみのこえ」という戦没学生の手記を集めた本を読んだことがありますが、活字と違ってひとりひとりの文字が見える形で展示されているだけに心に迫ってくるものがあります。笑顔の写真の特攻隊員たちは私よりはるかに若い青年、少年達です。敗戦色が濃厚だった時期に何故これだけの若者が命を落とさなくてはならなかったのか。国を思い、家族を思い、それらを守るために己の命を投げ出せるものなのだろうか。死を前にして残されたいくつもの写真、その中の彼らの笑顔がとても印象的でした。平和な今日に至るまでに、生きたくても生きられずその命をもって大事なものを守ろうとした若者たちがいたことを、私たちは忘れずに生きていかなくてはなりませんね。

最近はこの平和会館を修学旅行で訪れる中学校が増えているそうですね。私は中学校の修学旅行で長崎原爆資料館を訪れたとき涙が止まらずそのあとの昼食の皿うどんを食べ損ねるほど凹んでしまいましたが、10代の少年少女が平和会館を訪れるというのもなかなか大変なことかもしれません。大人になってもう一度、彼らが足を運んでくれたらと思います。

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知覧をあとにしたアル一家は川辺ふれあい会館でお風呂に入り、道の駅川辺やすらぎの郷で九州最後の一夜を過ごしました。実質南九州旅行の観光はこれで終了です。六日目はただひたすらに自宅までの730kmを走るのみ。ですが、何やらちまちま写真がありそうなのでまた後日アップいたします。

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Comment

知覧や武家屋敷の記事のアップを楽しみにしていました。
本当に細かなレポに感動です。
アル姉さんのレポを読んで、知らなかったことも知りました。
極めつけは武家屋敷にワンちゃんも可だということ。
てっきりダメと思いこんでmameちゃんは車で留守番してました。

また、知覧のレポでも同様です。
何だか自分は満開の桜に目を奪われ、大事なものをいくつか
落としてきてしまったようです。

もう一度行くと言うにはあまりにも遠いところなので
ちょっとショックです。
もう一度行ける人生の幸運を祈りたいと思います。

ブログの紹介をしていただき、ありがとうございました。
今度、名古屋方面にお寄りの際はぜひお立ち寄り下さい。
大歓迎いたしますよ~ん。
mametaro | 2012年05月29日(火) 21:12 | URL | コメント編集

★mametaroさんへ

■mametaroさん
こんばんは。
mametaroさんのレポが素晴らしかったので
あまり手を抜けないなって冷や汗ものでした(苦笑)
武家屋敷はもしワンコがダメだったら車に残していくつもりでしたが
料金を払うときに確認してみたところ
「しっかりリードでつないでいれば大丈夫ですよ」と笑顔でおっしゃっていました。
mameちゃんも連れて行ってあげたかったですね、残念v-406

知覧のレポもなんだか消化不良というか自分では微妙な感じですし
「薄っぺらいことを書くな」と腹立たしく感じる人がいるんじゃないかと不安ですもの。
特攻平和会館にいたのはわずか1時間ほどだったため全然時間が足りませんでした。
おそらく半日いても一日いても足りないと感じるかもしれませんね。
あまりにも知らないことが多いので今「特攻」という本を読んでいる最中です。
もしまた行くことができるならそれまでにもう少し勉強してから行きたいと思います。

城好きの私としては犬山城と名古屋城に行きたいのですが・・・
早く行けるといいなぁ~。
アル姉(犬沢ゆう) | 2012年05月30日(水) 20:20 | URL | コメント編集

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